ひとりの家ごはん
今日の夜ごはんは、気になっていたお弁当屋さんののり唐弁。
夫は会社の忘年会でまだ帰ってきていない。
久しぶりのひとりごはんで、風邪をひきかけている私は
料理をするのが少ししんどかったのでお弁当にした。
濃いめの味つけで脂身のすくない唐揚げが主役で、のりの下の昆布の佃煮とおかかもちょうどよかった。
美味しいなーと食べていたのだけれど、なんだか手持ち無沙汰。
携帯電話を見ながら食べるのは嫌いだし、雑誌を読みながらも変な感じがする。
なんとかごはんだけに集中して食べ終わったのだけれど、それは不思議なくらい難しかった。
はっと思った。
テレビはこの欲求を満たしてくれていたんだなーと。
木田家からテレビがなくなってもうすぐ1年。
(今まで仕舞っていたけれど出番がなさそうなので今月頭に知人に譲った)
朝と夜、ほとんど夫と一緒に食卓についているから気付かなかったけれど、
家でひとりごはんを食べるのは私は苦手みたいだ。
食べているものと一対一だと落ち着かなくて、だれか同じ空間に居てほしいと思う。
そんなときにテレビがあれば悩みは解決。
目と耳から入ってくる情報は私の何かしたい欲求に応えてくれる。
テレビの中の世界と自分はほとんどの場合一定の距離があるから安心してお客さまとして見ていられる。
(くだらないお笑い番組も、海外からの深刻なニュースも、そのときの私にとって目の前を通り過ぎていく情報という意味ではほとんど同じ重さだ。残酷だけれど)
黒くて四角い箱についてこんな風に考えたことはなかった。
食べ物だけと向き合う時間は思っている以上に少ないし、できていない。
食べることは好きだと思っていたけれど、それは本当に食べることなのかな。
だれかと共有するその時間が好きなだけだったのかな。
そんなことを考えながら、今日は早めに寝ることにしよう。
明日は楽しみにしていた飲み会。
食べ物を挟んで、時間をともに過ごそう。