名付けかた
2016/07/09
ブログのタイトルをどうしようかと思い、金田一春彦著『ことばの歳時記』 をめくってみました。
2月27日の項目に「芽ぐむ」ということばがあり、そこには青邨の俳句が引用されていました。
わが肩にふれたる枝の芽ぐみたる
冬と春の境目の、おそらくまだ少し寒い時期に
歩いていてふと肩に何かが当たった。
ただの枯れ枝かと思ったら、その先にはちょこんと芽が出ていた。
たったそれだけのことだけれど、季節が移り変わっている様子が分かるきれいな句だと思いました。
植物は種があって、そこから芽がでます。あたりまえだけど。
小さくて弱々しくてそれだけでは種のまま。
しかし何かの拍子に、いつのまにかちょんと芽がでてきて
さまざまな偶然が重なってゆっくりじっくり成長していく。
動物たちが見逃せないくらいゆたかに花を咲かせたり、おおきな木になったり。
そんな、はじまりの芽ぐみ。
漢字は異なるけれど、私の名前には「恵」の字がついています。
「めぐむ」と読むことができるこの漢字は、その形も意味も好きです。
いろんなものをあたたかく包み込んでくれそうなイメージをもっているから、
名前負けしたくないと密かに思っていたりもします。
「芽」と「恵」
このふたつからいいとこどりして「megum」にしました。
気付いたこと、思っていることを、つらつらと、つらつらと。
どうぞよろしくお願いします。