とまり木

時には枝のように、時には鳥のように

megum

福島市民になるなんて

2018/03/03


今朝カーテンを開けたら雪がうっすらと積もっていた。
北にやってきたなと思う。

東京からいわきに引っ越したときも「自分がいわきに住むことになるとは」と思った。
今回も「自分が福島に住むことになるとは」と思っている。

夫に転職の話が舞い込んできたのは去年の秋。
私は妊娠も後半に入り、日に日に大きくなるお腹のおかげで赤ちゃんをより具体的に考えられるようになっていた時期だった。
12月に里帰りして、1月に出産、そこから2ヶ月くらい実家にお世話になって、3月に入ってからいわきに戻ろうかな、なんて考えていた。
いわきには親類はいないけれど、子育ての先輩のような知人はありがたいことに何人もいて、何かあったらその人たちを頼らせてもらおうと思っていた。
市の制度や保育園なども自分なりに調べて、いわきで夫と息子と3人で暮らすんだなとイメージを膨らませていた。

だから突然の話にびっくりした。
夫は私以上にびっくりしたと思うけれど。

いつもなら新しい動きには喜んで飛び込むのだけれど、今回は少し動揺した。
初めての出産、産まれてくる息子、生活スタイルの変化などなど
楽しみよりも不安要素が多くて、実は最初反対した。
「今のままでもいいんじゃない?」って。
臆病になってたんだなと今は思う。

その後、夫と話し合って福島へ行くことにして、今ここにいる。

高校3年間通った福島市。
福島駅から学校までは徒歩で、部活もやっていたから寄り道することもなく、だから通学路以外はほとんど知らない。
地元から電車で35分の土地は、夏は暑くて、冬は寒い。
卒業式の日に「もうあまり来ることはないんだろうな」と思った場所。

それから10年、本当に、人生なにがあるか分からないものです。
きっとこの先の10年も思ってもいないことがたくさんあるのだろうな。
今は想像すらできないことも、日々を積み重ねていると自然と訪れる。

さて、ここでどんな日々を送ろうかな。

-megum
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