とまり木

時には枝のように、時には鳥のように

savamiso

大掃除に手をつけ始めてしまって考えたこと。


「私はいま、本当に幸せよ。毎日が素晴らしいと思うの」とある人が心の底から言っていたのを聞いていて、何歳でこんなふうになれるかなと思った。いまも概ね幸せだと思っているけれど、こんなふうに日々を満ち足りた気持ちで生きることができているだろうか。

最近は本当に日が短い。日中の暖かさが愛おしくなり、人と話す距離が縮んでいるような気がする。肩を寄せ合って、ささやくように話をして、気がつけば真っ暗になっている。外はもう寒いのに、部屋の中には少しだけ暖かさが残っている。そんなふうにして、きのうは満ち足りた良い時間を過ごすことができた。

さて、家では大掃除に手をつけ始めてしまった。なかなかまとまった時間もとれそうにないので、ちまちまと少しずつやることになるだろう。うちの大掃除は「掃除」というよりも「棚卸し」に近い。不必要なものは捨てる。お世話になったものも捨てる。

こうして、たまっていくゴミ袋を見ていると「去年も同じことをしたのに、今年もずいぶんものを溜め込んだな」と思う。自分の消費行動やずぼらさを反省する。毎年同じことなのだけれど、自分をリセットするための儀式のようなものだ。たぶん来年も同じように繰り返す。

ちなみに、今年はついに押し入れにしまってあったテレビも人に譲り、使わない食器は寄附することにした。そういえば、冒頭の方は「必要なものは、必要なときに手に入るものよ」と言っていた。必要な人に必要なものを譲って、あとは静かに待とうと思う。

-savamiso
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