とまり木

時には枝のように、時には鳥のように

savamiso

小高にはmimoroneという言葉があります。

2017/03/28


先週末、今週末と小高に行っていた。いつも会っている人たちのお手伝いである。といっても、今回はかなり本格的なお手伝いで、とまり木ともども、そこそこ気合いが入っている。小高でお蚕様を飼い、糸を紡ぎ、小高の草木を使って染め上げる人たちがいる。彼女たちがこのほど「mimorone」というブランドを立ち上げた。

始まりは妻が2014年に訪れた南相馬のフィールドワークである。そのときに、妻はNPO法人「浮船の里」を訪れた。その法人は、月1回「芋こじ会」という集まりを開いていて、その中でもともと養蚕が盛んだった小高の養蚕を復活させようという話があり、いまの活動に繋がっていった。そのときに知り合ったのが、理事長の久米さんで、いわきに移住してからは、私も行くようになった。

紡ぎ、染め上げられた糸を「mimorone」と名付け、初お披露目となったのは去年の秋祭りで、そのときの様子は私がNPOのブログに書かせていただいた。そのときに聞いた「mimorone」の由来はこうだ。

「みもろ」とは大和ことばで「神様が見守る場所」の意味だそうだ。
小高の豊かな自然、糸を生み出すお蚕様、そして浮船の里の人たち。
きっと、神様が見守っている。
「ね」は「音」である。
音色ということばがあるように、色とりどりの糸のイメージと、
浮船の里に聞こえる独特の音たちをイメージした。
機織りの音、お蚕様の桑を食む音……。
確かに、この場所は色と音に溢れている。

このときは即席の売り子をやって「すごいなあ。きれいだなぁ」などと思っていた。妻が「mimorone」メンバーとなった。私もまた、仲間に入れてもらった。本格的にブランドを運営していくにあたり、HPなどに使う写真撮影である。もう、お手伝いという感じではなく、仲間という感じでいる。

というわけで、先週と今週はHPに使う小高の景色の写真撮影をしていた。いろんなところに、春が来ていた。変わった景色もある。変わらない景色もあるのだろう。本格的なローンチはもう少し先になりそうだが、みんなと一緒にその日を楽しみにしている。

そんな感じで。

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