とまり木

時には枝のように、時には鳥のように

savamiso

福島県民世論調査で引っかかったこと。


きのう、何気なく朝、福島民報を眺めていたら1面に県民世論調査の結果が載っていた。福島の人にとっては、あまり珍しくないのかもしれないけど、にわか福島県民の私からしたら、なかなか興味深い数字が出ていたりもする。

実は福島では、安倍内閣の支持率は高くない。「支持する」が34.9%である。しかも4ポイント以上の下落である。「支持しない」は46.5%。この内閣がやっていることを考えれば、このぐらいの方が私の感覚に近い。ちなみに、東日本大震災追悼式典で首相が「原発事故」の言葉を使わなかったことには7割近い人が「違和感がある」と答えている。6年が経ち、これほどまでに「何がしたいか」ということをこの場ではっきりと言った首相はいないかもしれない。

さて、私は一番気になったのは、福島民報が1面に持ってきた福島第二原発の廃炉について。第一原発はすでに廃炉が決まっているが、第二原発についてはまだ決まっていない。県議会や県が、再三廃炉を求めているにも関わらず、政府も東電も方向性を明らかにしていない。ちなみに首相は「東電が決めること」だそうだ。もはや「言わずとも……」というような状況なのだが、今回の世論調査でも8割を超える人が「廃炉にすべき」と答えている。当然である。

何が気になったかというと、その内訳である。記事によれば、「すべて廃炉にすべき」と答えたのは20代が100%(!)、40代が90.0%、60代が84.4%と続くのだが、30代の2割以上が「すべて稼働すべき」と答えている。

期せずして、福島県民となった私だけれど、同世代の5人に1人が第二原発を「すべて稼働すべき」と思っているらしい。この世代だけが突出して高いのはなぜだろうと思う。記事しかなく、細かいデータがないので、何とも言えないけれど。「すべて稼働すべき」という人は全体では3%程度なのだ。少し、考えてみる必要がありそうだと思った。結論らしい結論はないけれど、すごく心に引っかかる話だったので、もし、何か仮説があるなら聞きたいなと思って書いた。

そんな感じで。

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