とまり木

時には枝のように、時には鳥のように

savamiso

「さばみそ」再開しました。

2016/07/09


 というわけでブログも再開。とまり木を始める前まで、僕は「さばみそ通信」というブログをやっていた。(そこまで更新できなかったんだけど)とまり木にそのまま移行しようとしたのだけれど、サーバーの切り替えがうまくいかなかった。データは残っているけど戻し方がわからないのです。

 ブログのタイトルは前と同じく「さばみそ」とした。「通信社」ではなくなったのだけれど、移住して最初に始めた思いは引き継いでいきたいからだ。少し長くなるが、辛うじて復元できた「さばみそ通信」を始めたときの言葉を引用する。

<さばみそ通信について>

さばみそ通信は福島県いわき市に突如として現れた弱小通信社です。編集長も社長もいません。記者が一人でやっています。主に福島発のものを中心に、さばみそを作るくらいの手間をかけて書いていきます。

 取材をして記事を書くことは、料理に似ています。材料を集め、細かく刻んだり、一緒に煮込んでみたり、あるいは少しスパイスを効かせてみたり……。お客さんが食べられるようにして提供します。きれいな盛りつけも必要です。なので、ある程度の手間はかかります。

 この点、大手メディアはすごい。コックやシェフがいて、多くの見習い料理人がいて、馬鹿でかいオーブンやら冷蔵庫やらがあります。料理人にはそれぞれの持ち場があり、一日中野菜を切り続ける人や天ぷらばかり揚げる人、献立を考え続けている人なんかがいて、昼夜の別なく料理を提供し続けています。

 我が方はというと、簡単な鍋と包丁、ごくごく平凡な男がひとりいるだけです。食材集めから仕込み、調理から盛りつけにいたるまで、一人でやります。食材は目の届く範囲のもの。調理は自己流で味見をしながら。盛りつけはできる限りていねいに。

 コンビニ弁当のような記事ではなく、自分なりの味がでるような記事を心がけていきます。

「とまり木」の思いと大きくは違わない。違いがあるとすれば、タイトルにきちんと思いを込めたのが「とまり木」で、少し揶揄ったのが「さばみそ通信」だった。何も「さばみそ」じゃなくても良かった。何でも良かったのである。(ちなみに最後まで「あさづけ通信」と迷っていた)

大切にしたいのは、弱小であること。大きく、強いものは、たいてい嘘なのだ。人ひとりの大きさなんて、たかが知れている。大きさを見誤ったとき、だいたい辛くなる、失敗する。そして、気付かない。さらに言えば、何より、面倒なのである。

こじんまりするつもりもないのだけれど、弱小であることに胸を張っていきたいと思うのだ。そのへんは「とまり木」でも続けていこうと思う。

そんな感じで。

-savamiso